【アニメ/ゲームレビュー】オカルティックな深層Web Serial experiments lain
オススメ度:★★★☆☆
ジャンル:SF
この作品を見たきっかけ
YouTubeでオススメゲーム紹介動画が出て、ちょっと再生しようと思ってコメント欄を見たらアニメもあるとのことだったので先にアニメ視聴。最初はアニメ見ないとゲームもわからんよな〜と思ったのですが、大筋は似ているものの全くの別ストーリー。どっちから見ても大丈夫でした。
ちなみにゲームレビューになっていますがプレイしたわけではなく実況動画閲覧でのレビューです。
大まかな解説<ネタバレあり>
アニメ版
ネットに生きよう、みんなで繋がろう。辛い現実と不便な肉体は捨てて、永遠に生きられるデータの海へ。記憶から記憶、死ねば生まれる。
偽りの家族、壊れていく現実世界。唯一の友人も狂っていく。神は神になる権利を誰から与えられたの?
わからなくなっていく、この世界は「どっち?」
本当にこんな感じの内容です。ネット普及率13%だった当時には早すぎた世界。視聴者ですら現実世界とネットの世界の区別がつかなくなっていく感覚が味わえます。ネットはネットで汚いということも十分に描写されるので古いアニメ感もありつつ、近未来感も大きいです。
公式で「オカルトアニメ」を自称していた通りフリーメイソンや宇宙人も出てきます。
主人公の玲音ちゃん、人間だと思っていたら実は・・・!!な展開が面白い。
ゲーム版
例えるならTwitterの鍵垢を盗み見る。
この表現が的確なゲームは他にないと思います。難易度設定などのゲーム性は全くなく、精神病院でのカウンセリング音声や動画、カウンセラーと主人公の音声日記のデータが散らばっている世界に飛び込んでいく。
いつしかプレイヤーまでもが取り込まれていく本作は、現在プレミアがついて新品だと20万円以上の値段がついています。
失踪したお父さんを自分の手で再生成して壊したり、ネット(Wired)の世界に人々を引きずり込んだり、最後には自らも・・・
本作の玲音ちゃんはおそらく人間です。
作品を見て感じたこと
とにかく暗くて、人がバンバン死ぬ。心が健康な時でないとのめりこんでしまいそうになる。主人公と同じくらいの学生がこれを見たら結構やばいんじゃないかと思ったほどメンヘラ製造作品です。
全体的な雰囲気からもかなり人を選ぶ作品ではあると思います。
当時はコアなオタクしかわからなかったPC用語やネットの概念、ハッキング、オカルト要素などの表現から海外では「深層Webアニメ/ゲーム」と言われることもあるとか。
今見るとガングロギャルやPCのゴツさに時代を感じますが、内容が近未来的なので変な感覚に陥ります。別次元の1998年のような。とにかくPCの性能が異常なので、今でいうARやVR技術が可能になっています。またナノマシンによる電子ドラッグなどまだ開発されていない技術も含まれています。
しかし若干の荒も見えていて、水冷式冷却器のはずが部屋自体が水浸しだったり、コードレスでWiredの世界に入れると言いつつもコードでぐるぐる巻きになって体に電極パッドをつける主人公、若干わけのわからない設定など。
しかし十分に楽しめるレベルなので気にならないかと思います。
どんな人に向いているか
SF好き、攻殻機動隊やエヴァンゲリオン的暗さが平気な人、心が健康な人、影響を受けづらい人
この作品が観れるのは
アマゾンプライムビデオです。
ゲーム解説と実況動画
プレステ世代最強の鬱ゲー『lain』をゆっくり紹介するよ
ゆっくりボイスでゲーム版の解説を行なっている動画です。
serial experiments lain (シリアル エクスペリメンツ レイン) PlayStation実機 - 1080p 60fps
実際のプレイ音声やムービーを繋げた動画です。なんとなく通して見たい人向け。
【webを駆ける少女】serial experiments lain 【実況プレイ】 #1
40パートほど使ってゆっくりじっくり実況しています。
上記のプレイ動画には収録されていない音声なども含まれるため、のめり込み用。